EP11で演奏されたのは、過去のChinzhillaが彼ら自身を癒すこの曲でした。
EP11 『รักษา (Healing)』
Porのお礼参りのために再び合宿をしたビーチのお寺を訪れるChinzhillaたち。だけどみんなの気持ちはバラバラで…。
でも、それぞれの本当の心の奥を語ったら、「自分がみんなの足を引っ張らないようにしたい」「みんなを幸せにしたい」という思いは共通していた。
改めて心が一つになったChinzhillaに、Yak先輩から送られたのは、かつて彼ら自身が先輩たちに送ったエールの歌でした。
『รักษา (Healing)』の歌詞概要
傷ついた人への、真っ直ぐな慰めと癒しの歌。
どんなに涙を流しても、僕はそばにいて君を癒すよ
何度負けたって、倒れたって またやり直せる
ずっと応援してるから
タイトルの「รักษา(ラクサー)」は、辞書では「保守する・キープする」みたいな意味が最初に出てきて、他に「治療する」という意味もあるようです。
歌詞中には「เยียวยา(イアオヤー)」という単語も出てきて、こっちの方が「癒す・治療する」という意味合いが強いみたいなんですが、この2つ語の違いはちょっとまだ私にはわかりませぬ…
今回も歌える日本語歌詞をつけています。
気になるBGM
さてこのEP11なんですが、OST以外にも個人的にめちゃくちゃ気になる曲がありまして…↓の開始位置から始まるBGMなんですが。
めちゃくちゃTELEx TELEXsサウンドじゃないか!と。
↓でEP2について書いた時は、Three Man Downの『ข้างกัน(City)』でFeatしている女性ボーカルがTELEx TELEXsのAomだと紹介してるのですが…
この時点では全然気付いていなかったんですが、実はTELEx TELEXsのリーダーPewはMSPの音楽と深い関係が…
ちなみにEP11のBGMはTELEx TELEXsの既存曲なのかなとも思って探したんですが、それらしい曲は見つからず、でも以下の曲を聴いてもらえばあのBGMがめちゃくちゃ「ぽい」とわかってもらえるかと…
なんでこんなに一瞬のBGMに歓喜しているかというと、私が個人的にテレテレ大好きだからです。めっちゃ曲良いのでみんな聴いてください。
アレンジャー(編曲)陣
さて、TELEx TELEXsのPewとMSPの音楽の深い関係というのは、Pewことกษิเดช ฤทธิ์งามが
『ไหล่เธอ (You’ve Got Ma Back)』、『เพื่อนเล่นไม่เล่นเพื่อน(Just Being Friendly)』、『ถ้าไม่ใช่ (No One Else Like Me)』
の3曲の編曲・リアレンジ(メロディー部分以外の、楽器の演奏部分の制作)を担当していること。
『เพื่อนเล่นไม่เล่นเพื่อน(Just Being Friendly)』がオリジナルよりレトロポップテイストになっていたのもなんだか納得。というかTilly Birdsの曲をテレテレのPewがリアレンジって普通に豪華すぎるわ…
さらに他の曲のアレンジャーについても調べてみました。
จิตวินต์ แสงเดือน
『อยากร้องดังดัง(大声で歌いたい)』、『น้ำลาย(NumLai)』
ギタリスト、作曲家、アレンジャーとして活躍
พงษธร เจนนันทขจร
『ข้างกัน(City)』、『ฟัง(Listen)』
バンド「VYBES」のキーボード
ศุภกิจ ฟองธนกิจ
『อีกนิด (Come Closer)』、『รักษา (Healing)』
プロデューサー、作曲家、ピアニスト。MewGulfやBillkinの楽曲も手掛ける
ธิติพัฒน์ ชมมี
『เพลงรัก (Hook)』
バンド「SAY-Y」のギタリスト。
自動翻訳であまり理解できませんでしたが、MSPの音楽ディレクターで作曲も多く手掛けるOkomoPことKlom Oraweeと、過去にも一緒に仕事をしていた記事が出てきました。大学の音楽学部の頃からの友人とのこと。
そして、
วรวรรธน์ วิวรรธน์วณิชย์、 พชร รัตนอรุณ、 เพชรภูมิ เพชรแก้ว
の3人は、常にチームで編曲を担当したようです。手がけた曲は
『ง้อว (Smile Please)』、『พูดได้ไหม (Let Me Tell You)』 、『ก้อนหินกับดวงดาว (Rock & Star)』 、『แค่ครั้งเดียว (Once Upon a Time)』
วรวรรธน์ วิวรรธน์วณิชย์はYell Recordzという音楽レーベルを立ち上げていて、そのレーベルにพชร รัตนอรุณが所属するバンド「Human Pradise」も入っていました。「Human Pradise」は2021年結成の新しいバンドのようです。
そして3人目のเพชรภูมิ เพชรแก้วは、なんとバンド「 I HATE MONDAY」のギターとしてHotWave2017に出場した経験を持つアーティストでした!
その時の映像も見つけました。
そして「I HATE MONDAY」、現在もプロとして活動しているバンドでした。
夢がある~!
Chinzhillaたちも再結成してシーズン2でプロになる未来もありえる!
MSPの音楽制作陣にもHotWave出身者がいたのは驚きですね。