EP4は満を持して、メインテーマ曲とも言えるOSTがライブシーンで登場です!
EP4『ไหล่เธอ (You’ve Got Ma Back)』
転校生のSoundが素晴らしいギターの腕前だと知ったGunたち音楽部“Chinzhilla”は、Soundをメンバーに勧誘しようとします。
なんだかんだで入部することになったSoundだけれど、練習に不真面目なメンバーの様子にダメ出し連発。揉めた末に、Gunはバンドのレベルアップのためならと、自分が身を引いて退部するとメンバーに言い渡してしまいます。
バンドを抜けてすることもなく淋しそうなGunを、Tinnは学園祭の準備に沸く校内の見回りに誘ったり、生徒会主催のカフェでの演奏を頼んだりとそばに寄り添い、2人の距離もだんだん近づいて…
しかし対立を深めるSoundと他のメンバーたちの問題を解決するため、Gunは再び音楽部へ。懐の深いGunがSoundも受け入れて、とうとうバンドメンバー全員揃ったChinzhillaの演奏が披露されるのでした。
OSTということで劇中とMVでは、ちょっと曲の長さや映像も違っているので劇中バージョンもぜひ比べて観てみてください。
チル&ポップなサウンド
これまでのカバー曲のアレンジはシティポップの色が強かったのですが、この曲はヒップホップをベースにしたポップスという感じ。
爽やかで手堅くポップなのに、チルでリラックスな感じもあるのが、MSPの音楽に共通する特徴かもしれません。
ちょっとレトロなテクノっぽい音も聞こえて、アレンジャーであるTELEx TELEXsのPew(กษิเดช ฤทธิ์งาม)のオリジナリティも感じます。
※ThreeManDownの『City』をきっかけにめっちゃ好きになってしまったシンセポップバンドTELEx TELEXs(『City』のfeaturingボーカルがTELEx TELEXsのボーカルAom)のメンバーが、MSPの楽曲制作陣に入っていたの、初めて気付いて超びっくりしました…楽曲制作陣については、また別の回で特集したいと思います!
これで揃った!Chinzhillaメンバー
今回はChinzhillaの全メンバーが揃って初めての演奏ということで、歌担当キャストの「MSP以前の歌」をかき集めてみました。
MSP以前から一番歌っているのは、実はPor役のFord Arun(ฟอร์ด อรัญญ์)。
なんと役者デビューよりも早く、ドラマのOSTを歌って歌手デビューしていました。
それがあの『The Shipper』のOST!
さらに2022年には『55:15 NEVER TOO LATE』のOSTも!
カバーMVもGMM RECORDSから出しています
現在20歳のFord。デビューのきっかけは2019年の「Thai School Star 2019」というオーディションだということなので、GMMに所属してから歌手として抜擢されるまでがめちゃめちゃ早いですね。
ちなみに本人のインスタのハイライトの中に「TSS2019」というタイトルがあって、オーディションの時の歌唱の様子が見られます。
Fordの歌声は弦楽器っぽい伸びのある響きと音域の広さが魅力だな、と思っています。音程の正確さも、MSPキャスト中ピカ一じゃないでしょうか。
続いて追加戦士枠・Sound役のSatang Kittiphop(สตางค์ กิตติภพ)
Satangは自身のYouTubeチャンネルにカバーを2曲アップしていました。
インスタにもギター演奏や歌をたくさん投稿していて、その音楽好きが伺えます。
Satangの歌声は、MSPの歌担当の中で一番甘い声だな、と思っています。ちょっとハスキーな温かみのある声で、優しい曲が似合いますね。
そしてやっと出ました、我らが部長Gun役Fourth Nattawat(โฟร์ท ณัฐวรรธน์)!
なのですが、この人、MSP以前に歌っている素材が本当にわずかしか見つかりません。
今のところ見つかる一番古いものがこれ。
2022年4月の投稿なので、MSPの放送が始まる8ヵ月ほど前、製作発表はすでに出ていた頃ですね。
それからもう一つ、2022年8月のイベントでの歌唱をファンが撮ったらしき映像です(タイではイベントの動画撮影・投稿OKな場合が多い)
Win Metawinの『คนนั้นต้องเป็นเธอ』(Still 2getherOST)を歌うFourth!貴重です。
MSP放送が始まってからはギターの弾き語りやPhuwinとのセッションなどをインスタに上げるようになってきましたが、MSPの製作発表以前は、この美しい歌声がわざと封印されていたようにすら見えます。真相やいかに…
Fourthの歌声は、クリスタルボイスなのにざらつき感もあるという、矛盾する2つの要素を併せ持つ、本当に不思議で個性的な、特別な声だと思います。
あと基本の声量がすごい。今までわりと爽やかな歌唱が多かったですが、思いきり声を張り上げる絶唱系の歌い方をしたらどんな感じなのか聴いてみたくなります。
ところでChinzhillaメンバーでいえばもう一人、ラップ担当のWin役Winny Thanawin(วินนี่ ธนวินท์)がいるのですが、彼がMSP以外でラップをしている姿は、ネット上には見つかりませんでした。今回初めて世に出た形なのでしょうか…Winnyのラップも特徴的な声でいいですよね。
もし情報お持ちの方がいたら、教えていただけたらありがたいです!
番外編
Chinzhillaメンバーではありませんが、MSPの歌担当としては、やはりこの人も欠かせません。生徒会長Tinn役、Gemini Norawit (เจมีไนน์ นรวิชญ์)。
こちらは2022年5月の投稿。
こちらは2022年2月の投稿。
楽器がなんでもできて歌えるし踊れるというGemini。だけどバンドメンバーではなく生徒会長役という不思議な巡り合わせです。
インスタの投稿では2021年頃の弾き語りの他に、2017・2018年の日付で、まだ声変わりもしてない頃にステージで歌っている動画が上がっています。ぜひリールからチェックを!
さらに、こんなのも見つけちゃいました…
この頃のGemini、なんかジャクソン5時代のマイケル・ジャクソンのようなキッズ・シンガー感ありますね!
Geminiの歌声は、エアリーかつR&Bっぽい、体にリズムが入っている感じのグルーヴが魅力だな、と思います。それでいてしっとり歌うこともできるから万能…
Fourth、Gemini、Ford、Satangは全員Thai School Star2019出身なので、同じSAMSUNGの企画っぽい動画が出てくるのですが、Fourthはなぜか歌うのではなく、ご飯をいっぱい食べていました。
なぜ君は、その美声を披露しない…?
ちなみにFordは歌ってたけどSatangはやっぱり何か食べてました。謎…
『ไหล่เธอ (You’ve Got Ma Back)』の歌詞概要
ピンチな状況でそばにいてくれる人へ、愛し続けてくれることへの感謝を歌った、軽快な曲調とは裏腹にけっこう深いラブソングです。
明日のことも見えなくて、八方塞がり、もうダメだ!
だけどどんな時も君がそばにいる
いつも愛をありがとう
この歌詞、本当にこの先のMSPの展開を示唆していますね。
当初は敵対関係にある生徒会と音楽部、だけど実は生徒会長は密かに恋をしていて…という内容で引っ張るのかと思いきや、敵対関係はEP3のテスト勉強回でほぼ解消。
そこから描かれるのは、Gunが夢に悩み、壁にぶつかる時、いつもそばにいて支えるTinnの姿。
本当、ケアし合う男の子たち、BLで一番見たいのそれなんですわ…
こちらも歌える日本語歌詞付けてます。