しゅみの部屋

suki na koto no hanashi bakkari

MENU

タイドラマ曲日本語歌詞 My School President OST『Rock&Star』

こちらではタイ語の曲に、意訳かつ歌える日本語歌詞をつけたものを掲載しています。

 

26. My School President OST『ก้อนหินกับดวงดาว (Rock & Star)』

nekocap.com

上はNekoCapという動画に外部から字幕が付けられるサイトのリンクです。

ブラウザの拡張機能にNekoCapを入れている方は、YouTubeサイトからも見られます。

www.youtube.com

 

歌詞全文

Rock & Star

見上げた夜空 瞬く君まで
昇って行きたい 僕は石ころさ
ある日 光が降り注ぎ 君は見つける
祈り捧げる この僕を

ここにいるさ わかっていてよ
何光年離れたって 想い続ける
僕は石ころでいいのさ
大きな声で叫ぶよ愛を
この星の地面の上

空までぐんと この手を伸ばして
繋いだらほら 二度と離さないよ
ある日 光が降り注ぎ 君のためなら
何も恐れない 僕を照らす

ここにいるさ わかっていてよ
何光年離れたって 君だけなんだ
僕は石ころでいいのさ
大きな声で叫ぶよ愛を
星に抱かれてるようさ

ある日 光が降り注ぎ 見つけるだろう
君を信じる この僕を

ここにいるさ わかっていてよ
何光年離れたって 想い続ける
僕は石ころでいいのさ
大きな声で叫ぶよ愛を
この星の地面の上

見つめ合う僕ら Rock & Star

 

・こだわりポイント

この曲は、元の歌詞の意味を捉えるのが難しいところがけっこう多かったです。

英語字幕の歌詞がちょっと文脈的にあれ?と思うところがいくつかあって…

たとえばBメロの最後の一節

ไม่ว่าอะไรก็ไม่หวั่นขอแค่เธอเชื่อใจ

というのを、英語字幕は

I have no fear as long as you trust me

(君が信じてくれるかぎり僕はもう何も怖くない)

と訳しているんですが、歌詞のストーリー的に、空の上の星が初めて石ころの自分に気付いてくれた時点なのに、いきなり君が信じてくれてる…?と思いつつ、タイ語を見てみると…確証はないのですが、どっちかというとここの歌詞、

“何があっても僕は怖くない ただ君を信じさせて”

という感じになるのでは…?と…

で、結局「君が僕を信じる」ではなく「僕が君を信じる」方のニュアンスで

祈り捧げる この僕を

としました。2番、大サビ前もこの方向性でアレンジしてます。

サビ冒頭も似たような文脈的不自然さがあり、タイ語辞書とにらめっこしながら、日本語歌詞なりにも文脈が通るようにまとめたり…

しかし、一番の謎は、

I am a rock on the star

ですよ…。なぜ星を見上げてたはずなのに突然「星の上の石」になっちゃうんだ??と。しかし元のタイ語の歌詞

ก็ฉันน่ะคือก้อนหินอยู่บนดวงดาว

を単語ごとに調べてみると、どうやら

“僕もまた星の上に住む石ころだね”

という感じかなと。なるほど、空の星を見上げているけど、実は自分のいるこの場所も“星の上”なんだよね、ということかな、と。それで

この星の地面の上

とまとめました。これもまた2番や大サビではちょっとずつ変えてます。

 

そして、ここの意味がわかると、この歌詞って実はものすごく深いんじゃないか…!?と思えてきました。

星の上に転がっている石ということは、つまり星の一部でもあるわけで、“君”の星から見れば、“僕”もまた遠い空の星なのかもしれない。

石であることと、星であることはつながっていて、『Rock & Star』 というタイトルはやはりRockでありStarであるロックスターとも掛けているのかな…などなど。

同時に経済的に苦しい家庭のGunは、「スター」になることで一発逆転しようとしていたけれど、「石ころのままの自分でいい」と言えるようになる…「石」であり、本当はすでに「星」でもある、自分を見つめ直す歌なのかもしれません。

そう考えると、ラブソングでもありつつ、果てない夢への思いを歌った曲とも捉えられる気がします。

PEPPERY P、Okomo P、すごすぎる…