EP9〜EP12は、怒涛のOSTラッシュ!
こんなにオリジナル曲が出るの、本当にすごい…
EP10 『พูดได้ไหม (Let Me Tell You)』
Hot Wave決勝の直前、髄膜腫で倒れるGunの母Gim。Gimは、TinnがこれまでどれほどGunを支えてくれてきたか、Gunの知らない事実を語る。
決勝当日と手術の日が重なり動揺するGunだけれど、母に背中を押されて会場へ。
ステージでGunが歌うのは、自分を助けてくれる人への感謝の歌でした。
『พูดได้ไหม (Let Me Tell You)』の歌詞概要
最初のメインテーマである『ไหล่เธอ (You’ve Got Ma Back)』と同じく、困難な日々を支えてくれる人へのラブソング。
タイトルの「พูดได้ไหม」は「言ってもいいかな?」と問うニュアンスのようです。
君がいてくれるからまだ闘い続けられる
心からありがとうを言うよ
もう何があっても怖くない
たくさんの困難の中、誰かが支えてくれる、愛してくれるというのは、やはりこのドラマに通底する一つのテーマなんですね。
今回も歌える日本語歌詞をつけています。
Hot Wave Music Awardsとは
作中に出てくるGunたち音楽部の夢のステージ「Hot Wave」は、タイに実在する高校生のバンドコンテスト「Hot Wave Music Awards」のこと。
1996年に第一回大会が開催され、2013年には主催のラジオ局「Hot Wave」閉鎖に伴いコンテストも中止されますが、2017年にはGMM25により復活したとのことです。
2017年〜2019年大会までのコンテストの様子はGMM25のYouTubeチャンネルで見ることができます。
YouTubeにあるものだけでもとてもすべてのパフォーマンスはチェックしきれないのですが、私が観た中で特に心惹かれた演奏をいくつかご紹介します!
ライバル同士のエール
こちらは2019の優勝者「The Satix」のパフォーマンス
堂々たる演奏に圧倒されますが、同時に対戦相手らしき他校のバンドがノリノリで音楽を楽しんでいる様子も可愛いんです!
そしてその対戦バンド「ไก่ไข่(Gai Khai)」(2019ファイナリスト)のパフォーマンス中には、The Satixが笑顔でエールを送る姿が映っています。
そしてこの両バンド、ボーカルの声の感じが似てるんですよね。いつかコラボしてくれたら熱いな~なんて思ってしまいます。
パワフルな女声ボーカル
上の2バンドのほかにも、女声ボーカルがパワフルなグループはかなり多い印象です。
「ทันสะไหม(Thansamai)」 はルークトゥンをロックアレンジしたパフォーマンス。民謡歌唱も取り入れた力強いボーカルです(2019ファイナリスト)
トリオボーカルのコーラスが魅力的な「VIVIIDz Band」。そしてこの曲、Gunのお母さん役PijikaさんのグループDooBaDooの曲ですね!(2019ファイナリスト)
男声グループも負けてない!
もちろん男声ボーカルもすばらしいバンドがたくさんいます。
「มั่นคง(Manghon)」は男声ツインボーカルで、2人揃って爆裂歌唱力!(2017)
「Depressions」は確かな演奏力に加え、存在感のあるボーカルとラップ。ラップの途中で帽子をかぶるパフォーマンスも可愛いです。(2018)
ブラスを取り入れたバンドも
ブラス隊のいるスカバンドも複数組いました!高校生は吹奏楽をやってる子が多いからなのでしょうか?
「Full Feel ska」はボーカルとブラス隊が一緒にダンスするパフォーマンスが可愛いです。(2018ファイナリスト)
「ANAN」はスカかつロカビリーっぽさもあるサウンド。男女ツインボーカルなんですが、女声ボーカルがめちゃくちゃかっこいいです!(2018)
特に痺れたバンドは…
みんな素晴らしい中、私が特に痺れたパフォーマンスはこの2組。
「ตะโพนไทย(TaponThai)」(2019)
ボーカルが目立つグループが多い中、このバンドはどの楽器のメンバーもそれぞれに個性が立っていて面白いです!特にギターとベースの2人が同じおかっぱヘアスタイルで双子のように見えるのがめちゃくちゃ良い!
「Burgundy」(2019準優勝)
大人数のバンドが多い傾向のあるHot Waveの中で、たった3人でステージに立っているからこその尖った感じがたまりません。コンテンポラリージャズのようなスリリングなサウンドも魅力的です。
しかしHot Waveの動画は、2020年以降のものは見つからず、詳しいことはわかりませんが、もしかしたら2020年以降はCovid19の影響で開催されていないのかも…
だとしたらGunたちの世界線だけで開催された、幻のHot Wave 2022だったのかもしれません。2023年以降、ぜひまた開催されて高校生たちの熱いステージを見せてほしいものですね…!