しゅみの部屋

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【タイドラマ】My School Presidentの音楽の世界【EP1-1】

My School Presidentの音楽がすごい!

2023年、とんでもないタイドラマがやってきました。
はちゃめちゃキュートなBLドラマであると同時に、本格音楽ドラマでもあるMy School President(以下MSP)。


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YouTubeでファン有志による日本語字幕付きで見られます!

 

毎週違った楽曲が楽しめる、聴きごたえ抜群の音楽シーンを楽しみにしている人も多いのではないでしょうか。

私もこの作品の音楽が大好きで、何度も見返したりカバー曲のオリジナル版について調べたりしているうちに、次々興味深いことが出てきました。

 

EP1-1 『


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作中で、初めて主人公Gun(Foruth)の歌声と高校生バンドChinzhilla(チンチラ)の演奏を聴けるのがこの曲。これがEP1の1/4の終盤にすでに入っているあたり、音楽に自信アリな制作陣の意気込みがうかがえます。

実際ここで、主演のFourthの透明感と安定感を兼ね備えた歌声、そしてその眩しい笑顔の魅力にぐっと引き込まれた視聴者も多かったのではないでしょうか。

 

原曲は、タイの女性アーティストPalmy(パーミー)の、2002年に発売されたデビューアルバム『Palmy』に収録された代表曲。


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MSPの“Chinzhillaバージョン”では、イントロの弾むようなキーボードの音が印象的で、シティポップ風の心地よいアレンジになっていますが、オリジナル版は脱力感のあるインディーロックという雰囲気。これもまた良いですね。日本でいったらPUFFYの楽曲に近いイメージ?

Palmyはタイでは知らない人がいないほどの人気アーティストだそうで、このデビューアルバムを含む2枚のアルバムは、日本盤も発売されています。

この曲の日本語タイトルは『大声で歌いたい』と翻訳されているようです。(自動翻訳の直訳では「大声で叫びたい」となりますが、意訳ということかな…?)

 

ところで、この曲について検索するともう一つ、気になる動画が上位にあがってきます。


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こちらはより疾走感のあるロックなアレンジだけれど、これもまた良い。名曲はどんなアレンジでもいいものですね!


こちらは調べたところ、2016年に『Love Rhythms the Series: Yark Ja Rong Dang Dang』(副題はPalmyの『バンド

 

これをふまえると、作中の最初の一曲にこの楽曲を持ってきた意図も見えるような気がします。視線を交わすGunとTinnの演出も含め、「これはBLで、かつ高校生の青春バンド物語だよ!」という本作そのものの自己紹介の一曲のようにも感じられます。

多くのラブソングは「私はあなたが好き」と歌いますが、この曲の面白いところは、「あなたに好きと言われて超ハッピー」という思いを歌っているということ。

告白されて、世界中が輝いて見える。

大声であなたが私を好きと言ったことを叫びたい!歌いたい!

さらに面白いのは、自分が相手を好きかどうかは、直接的には歌詞の中では触れてないんですよね。でも、伝わってきますよね。

この歌詞を、Tinnを見つめながらGunが歌うことにも意味はあるのかな…?

 

歌える日本語歌詞もつけてみました!

niyari-niyari.hatenablog.com

ちなみに…

EP2のライブハウスのシーン(4/4)で一曲目に歌っているのもこの『

それ以外では、ほとんどのエピソードで音楽シーンは終盤に1曲入るのが定番になっている感じですが、EP1は音楽ドラマとして印象付けるためか、ハーフサイズとはいえ前半にも1曲、後半にもたっぷり1曲。

またその2曲目も、語りしろの多いカバーになっているので、それは次の記事にしたいと思います。