こちらではタイ語の曲に、意訳かつ歌える日本語歌詞をつけたものを掲載しています。
これまでは、ドラマごとにまとめて掲載してきましたが、今回はちょっと趣向を変えて、Boy Sompobさん特集です!
タイドラマ好きなら誰もが一度は耳にしたことがあるだろうBoy Sompobさんの音楽。その美しいハイトーンボイスはもちろんのこと、ソングライターとして楽曲提供した曲も本当に美しい曲ばかりです。
8. Star & Sky OST 『ท้องฟ้ากับแสงดาว (Star&Sky)』
上はNekoCapという動画に外部から字幕が付けられるサイトのリンクです。
ブラウザの拡張機能にNekoCapを入れている方は、YouTubeサイトからも見られます。
YouTubeサイトで見る場合は、動画下のNekoCapメニューバーから、「Japanese(Japan) by sound-mathcedjpsub」を選択してください。
歌詞全文
こちらはBoyさん作詞作曲で、GMMの俳優でもあるLouis Thanawinさんが歌った、ドラマ「Star & Sky」の主題歌。
こんな難曲Boyさん以外誰が歌えるのか!?と言われたこの曲を、Louisさんが見事歌いこなしたことでも話題になりました。
・こだわりポイント
今回は本当に元の歌詞が美しくて、作っていてすごく喜びが大きかったです。そして同時にとても難しいリライト作業にもなりました。
今まで作った意訳・リライト歌詞は、元の歌詞にあまり「情景描写」がなかったのですが、心情や状況を説明している言葉を情景描写に置き換えることで短くまとめられるという技が実はありまして…
なにしろ日本語という言語は、英語に比べてもタイ語に比べても、同じ音数の中に入れられる言葉の数がものすごく少ないのです。
たとえば、タイドラマ曲日本語歌詞②2gether・Still2gether OST(2曲)でも紹介した『Still Together』の冒頭は、元の歌詞の訳は
“どうして君が違うように見えるようになったかわからない
初めて会った時と違うみたい
その時は好きだと思った
いつから愛してるって思うようになったんだろう”
という感じなんですが、これを
“霞むdaylight
君が違って見えた
恋に落ちた日々は
いつから愛に変わったの ”
とリライトしています。
「霞むdaylight」は余計に見えるのですが、これを入れることで、ふとした日常の瞬間に恋した人が今までと違うように見える、という情景描写がスムーズにできて、言葉数を減らすことができるんです。
ところが今回の『Star&Sky』の場合、元の歌詞に描写が多い。ということは、変えられない表現が多いということなんです。
たとえば「君が海」「僕は砂」とか。「北極星」とか「ヒマラヤ」とか。この辺変えちゃうと、原詞の魅力を伝えられなくなってしまってもったいない。
私は作詞をする時、とにかく「音をよく聞く」ことをとても大切にしているのですが、今回は、音へのハマり方がいまいちでも言葉を残すことを優先する、ということをやって作詞しました。
それくらい、元の歌詞に意訳せずそのまま残したい言葉が多かったのです。
9. Until We Meet Again OST 『พบเพื่อจาก รักเพื่อลา(さよならを言うためだけの愛を)』
歌詞全文
・こだわりポイント
Star&SkyでBoyさんの音楽にすっかり魅せられて、もう一曲何か作りたい!と着手したのがこの曲でした。
今回もタイ語タイトルのみで、歌詞中にも同じ言葉が入っていることもありオリジナル日本語タイトルを付けたのですが、この時に参考にしたタイ語学習者向けのサイトさんは、記事を消してしまったようです。
タイトル「พบเพื่อจาก รักเพื่อลา」の意味としては、「さよならするためだけに出会い、さよならするためだけに愛し合う」といった感じだそうです。
そこから音に会うように直して、『さよならを言うためだけの愛を』というタイトルをつけました。
ただし大サビの歌詞は、Cメロで希望ある感じになったので、大幅にリライトするものとなりました。